メダリストプラスとメダリストⅡの違いを徹底比較
スポンサードリンク
メダリストプラスとメダリストⅡの違いを徹底比較
今回はボシュロムの2週間交換型レンズ、
- メダリストプラス
- メダリストⅡ
について比較、解説をしていきたいと思います。
ボシュロムからは2ウィークタイプのレンズが2018年現在で4種類発売されています。
(乱視用、遠近両用を除く)
ここでは、上記の2種類を取り上げていますが、その特徴などを踏まえて紹介していきます。
また、最後にネット通販価格の比較もしていますので参考にしてみてください。
ちなみにこの2種類のレンズは現在主流になっているシリコーンハイドロゲル素材のレンズではありません。
古くからの愛用者や、シリコーン素材が苦手という方への話となります。
ボシュロムで新素材シリコーンハイドロゲルのレンズをお探しの方は、
これらがおすすめです。
メダリストプラスの特徴
商品名 | メダリストプラス |
種類 | 2week |
素材 | Poly-HEMA(非シリコーン) |
含水率(%) | 38.6 |
酸素透過率 | 36.5 |
度数 | -0.50~-9.00 |
ベースカーブ | 8.40/8.70/9.00 |
直径 | 14.0 |
中心厚 | 0.035 |
ネット通販 | |
備考 | ソフトコンタクトレンズ最薄 |
メダリストプラスは2005年から発売されているロングセラー商品です。
厳密にいえば、前身のメダリストというレンズと同じレンズですので「プラス」が加わる以前から商品はありました。
メダリストの時は無色透明のレンズでしたが、メダリストプラスになることで、ライトブルーとなり、ケースのなかでもわかりやすくなりました。
おすすめポイント
最大の特徴は、レンズの薄さですね。
中心厚0.035mmはいまあるソフトコンタクトレンズの中でも最薄です。
後で紹介するメダリストⅡは中心厚0.14mmなので4倍の違いです。
レンズの厚みは装用感に関わる事がありますので、現在でも愛用されている方は多いですし、他のレンズをテストすると装着の違和感を覚える方もいます。
もう一つの特徴としては、低含水非イオン性で乾燥及び汚れに強いということです。
低含水とは素材に対しての水分量が50%未満のことですが、メダリストプラスは非シリコーン素材では少数派の水分量38.6%です。
水分が少ないということは、目が乾いたときもレンズが必要とする水分を抑えられ、レンズ自身も変形しにくくなるため乾燥に強いといえます。
また非イオンというのはイオン=電子に「非」がついていますので、レンズが帯電していないということを表します。
汚れの中には電子を含む汚れもあるため、レンズが帯電していれば汚れを寄せ付けてしまう場合があります。
なので非イオンは汚れを寄せ付けにくい素材ということです。
特徴の最後は、レンズカーブの選択が3種類あるということです。
だいたい、一番数字の大きいBC9.0で合わせるか9.0でレンズカーブが余ってしまう方は、BC8.7で合わせている方がほとんどです。
小さい頃にコンタクトを始めたという方で、BC8.4を使っている方をたまに見かけますが、ごく少数ですね。
ちなみにぼくが初めて2週間タイプを使ったのがメダリストだったのですが、BC8.4と割とレアケースでした。
注意点
メダリストプラスはとにかく薄くて、非シリコーン素材しかなかった時代にはかなり多くの利用者がいました。
その分メダリストプラスが合わないという方も対応してきましたので、その時聞いたメダリストプラスの良くないところを挙げておきます。
- 薄すぎて取り扱いがしにくい
- うすくて外しにくい
- 乾いたときの張りつきが強い
だいたいこんな感じです。
薄いのが正義かと言えばそうではなく、ぺラッとしたレンズ形状の保持が難しいので上記のような悩みが発生してしまうことがあります。
今から下で案内するメダリストⅡはレンズ形状がしっかりとしているの、レンズ選択の優先順位によってはメダリストⅡが向いている方も多くいるのではないでしょうか。
メダリストⅡの特徴
商品名 | メダリストⅡ |
種類 | 2week |
素材 | Hilafilcon B(非シリコーン) |
含水率(%) | 59.0 |
酸素透過率 | 15.7 |
度数 | -0.25~-9.00 |
ベースカーブ | 8.60 |
直径 | 14.2 |
中心厚 | 0.14 |
ネット通販 | |
備考 | レンズ厚を可能な限り均一にしたデザイン レンズ周辺部は薄く調整したSVSコンフォートチャンファー |
メダリストⅡも2005年に発売された、メダリストプラスとは毛並みの違うレンズです。
タイプの異なるレンズを2つ持っていることで、どちらかがダメでももう一方で合わせられればメーカーとしては御の字ということなんだと思っています。
おすすめポイント
一番の魅力は、レンズに厚みがあることで、形状の安定がしやすいことと、それに伴って視力安定が得られやすいということかなと思います。
上の方でメダリストⅡは厚さ0.14mmといいましたが、この数値はほかのソフトコンタクトレンズからすれば比較的分厚いのですが、厚みが装用感に関わらない方にとっては、メダリストⅡの評価が高いという方も結構いたりします。
高含水非イオンの素材なので、非イオンの部分はうえでもお話した通り汚れに強くなります。
高含水レンズのメリットは装着直後の馴染みの良さが挙げられます。
注意点
高含水レンズの良さは装着直後の馴染みがいいと説明しましたが、長時間のときは乾燥の影響を受けやすくなります。
先ほどメダリストプラスは低含水ゆえ、レンズが含む水分が少ないため変形を生じにくいと話しましたが、高含水レンズはその逆となりますので注意が必要です。
装着時の潤いを保つには点眼の意識など気をつけた方がよいかもしてませんね。
比較をしてみて
冒頭でも話しましたが、メダリストプラスやメダリストⅡは非シリコーン素材でロングセラーというか少し古いレンズといわざるを得ません。
この2つの比較もいいのですが、もしメダリストプラスやメダリストⅡからの種類変更を考えているのであれば、上位レンズでシリコーン素材の、
などをテストしてみると良いでしょう。
メダリストプラス、メダリストⅡの酸素透過率は、15から35ほどなんですが、シリコーン素材の平均は100以上あります。
特にアクアロックスのレンズは、酸素透過率が163、低含水ですが水分量46%と比較的多めで2017年から登場したレンズです。
もし新しいレンズやより性能の良いレンズをお考えであればアクアロックスは今一番でおすすめの2ウィークタイプのレンズですよ。
ネット通販価格を比較
コストのかかり方はどちらであってもほぼかわりはありません。
若干メダリストプラスの方が安いぐらいですが、これらのレンズは愛用者の方が多いと思いますので、まとめ買いをする方がよりお徳です。
さいごに
もちろん現在はシリコーンハイドロゲル素材がメインになってきているので、これからコンタクトレンズデビューをするという方が合わせることはないかと思いますが、商品としてはまだまだ現役ですので商品の特徴など参考にしてください。
繰り返しにはなりますが、ボシュロムの最新のレンズ「アクアロックス」はレンズスペックとしては非常に高い素材です。
メダリストシリーズを使用されている方、眼科でテストしてみるのもいいんじゃないでしょうか。
目の定期検査のついでに合わせてみてもらうのもアリだと思いますよ。