検査員が選ぶ!2weekコンタクトレンズ乱視用おすすめ3選
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検査員が選ぶ!2weekコンタクトレンズ乱視用おすすめ3選
今回は2weekの乱視用レンズを紹介していきたいと思います。
その前に、よく眼科で視力検査をしていると見えないことを乱視があるからと思い込んでいる方がいます。
実際にそういう方もいますが、ただ単順に度数が合っていないだけで見えにくくなっている場合もあります。
今、見えにくく感じていて度数に不安を感じている方は、キチンと眼科で度数を合わせてもらってくださいね。
そもそも乱視とは
視力計には必ずこのような表があると思います。
これが乱視表です。
もともとこの表の線は同じ太さ、同じ濃さで出来ています。
もしこの表をみて濃淡の差を感じることがあれば、それが乱視です。
例えば、12時-6時とか、3時-9時とか。
線上に濃く見えるところがあったり、人によっては薄く感じる方が強いかもしれません。
いずれにしても、同じように見えない場合は乱視があると思って良いと思います。
検査員の方に聞いてみてください。
ちなみに、12時-6時が濃く見える状態を直乱視、3時-9時が濃く見える状態を倒乱視といいます。
薄く感じる方は、その直交する方向を考えてもらえれば良いです。
直乱視は縦ブレ、倒乱視は横ブレをしていることを表します。
要は、線が濃く見えている方向にモノがブレているってことですね。
- 左は縦ブレ、直乱視
- 真ん中は近視、全方向に滲んでいます
- 右は横ブレ、倒乱視
こうやって見てみると、ブレている方向の線が濃く見えることが分かると思います。
日本人の乱視のほとんどが直乱視で、その次が倒乱視です。
その次が斜めにブレてしまう斜乱視があります。
コンタクトレンズの規格には限界があって、この斜乱視の方にはなかなか対応できないこともあります。
そもそも、斜乱視を対応する乱視用レンズを製作していないメーカーもありますし、コンタクトレンズの安定の悪さからなかなかマッチしないこともあります。
メガネは、フレームが固定された上でブレている方向に確実に度数を入れることができますが、コンタクトレンズは丸い目の上に丸いレンズが乗っかるだけで完全な固定をしているわけではありません。
レンズに厚みの差をつけることで、目の中でレンズが回転しないように工夫されてはいるものの、目の形状や、まぶたのくわえ込みなど、各個人の目のクセで確実に固定することは不可能なのです。
こういった理由から、乱視があっても乱視用のレンズでカバーできないこともありますし、わずかな乱視なら乱視矯正を入れないこともあります。
その他、レンズの規格についてはこちらで解説しています。
前フリが長くなりましたが、オススメの乱視用レンズを紹介していきます。
アキュビューオアシス乱視用
オススメの一番手はジョンソンエンドジョンソンのアキュビューオアシス乱視用です。
特徴としては以下の通り。
- 乱視用では高い酸素透過率
- 斜乱視でも対応ができる
- 比較的、装用感が良い
- UVカット機能あり
乱視用レンズは総じてレンズが分厚くなります。
理由は上で話したとおり、レンズが目の中で回転しないようにするために分厚いところと薄いところをつくり重みの差を利用するからなのですが、アキュビューオアシス乱視用は比較的薄型でかつ柔らかい素材なのであまり酸素透過率が下がらず、良い装用感も得られやすい印象があります。
また乱視規格もある程度揃っていて、乱視軸は斜乱視まで対応ができるのでいいですね。
(AX10° 20° 60° 90° 120° 160° 170° 180°)
弱いところは近視度数が-9.00までしかないところでしょうか。
遠視用もカバーできません。
バイオフィニティトーリック
続いては、クーパービジョンからバイオフィニティトーリックです。
特徴は以下の通り。
- 酸素透過性が高い
- 含水率が高めで装用感が良い
- 遠視対応もできる
アキュビューオアシス乱視用でカバーできない規格をカバーできるので選択肢に入れておくと良いレンズのひとつです。
酸素透過率はオアシス乱視用にやや劣るものの、乱視用としては高めの数値です。
(オアシス乱視用129 バイオフィニティトーリック116)
近視度数は-10.00まであることと、遠視度数も+5.00までカバー(遠視はAX90°、180°のみ)がメリット。
斜乱視(AX60°、120°)がないのがオアシス乱視用との違いですね。
また、UVカット機能はありません。
また、クーパービジョンは同じ商品を違う名前で出しています。
量販店向けと眼科向けに分けてるんですね。
バイオフィニティと同じ商品はバイオメディックスという商品です。
同じ商品なんですけど金額が結構違いますので比較してみるのもよいのではないでしょうか。
エアオプティクス乱視用
3つ目はアルコンからエアオプティクス乱視用です。
上で話をした二つのレンズの下位互換の位置づけになってしまいますが、こちらはコストメリットがあります。
酸素透過率は108なのでこちらも十分高い数値です。
近視、遠視、乱視のカバーは上のバイオフィニティとほぼ同じです。
コストは1箱あたりで、上のふたつと比較して1,000円くらいは安くなります。
さいごに
乱視用レンズについておすすめを紹介しました。
乱視用レンズは特殊レンズなので、近視用レンズと比較しても割高になります。
レンズの規格も複雑になるので管理が大変かもしれませんが、眼科でキチンと合わせておけば、その規格をもとに安く購入することはできます。