【エアオプティクスEXアクア】1ヶ月交換型のメリット、デメリットについて
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【エアオプティクスEXアクア】1ヶ月交換型のメリット、デメリットについて
アルコンから発売のエアオプティクスEXアクアについて解説していくと同時に1ヶ月交換型のメリットとデメリットも説明していきたいと思います。
エアオプティクスEXアクアは旧名O2オプティクスとして結構古くからあり、2012年から現在の名称に変更されています。
エアオプティクスEXアクアのおすすめポイント
エアオプティクスEXアクアはシリコーンハイドロゲル素材のレンズとしてはダントツの酸素透過率を誇ります。
まずは商品スペックから。
商品名 | エアオプティクスEXアクア |
種類 | 1month(近視、遠視) |
素材 | Lotrafilcon A(シリコーン) |
含水率(%) | 24.0 |
酸素透過率(DK/L) | 175.0 |
ベースカーブ(BC) | 8.40/8.60 |
度数(P) | +5.00~-10.00 |
直径(DIA) | 13.8 |
中心厚(T) | 0.08 |
ネット通販おすすめ | |
備考 | 旧名 O2オプティクス |
やっぱり高い酸素透過率
エアオプティクスEXアクアの最大の特徴は酸素透過率175.0という圧倒的な数値を誇るとこです。
発売当初(O2オプティクス)は、他にシリコーン素材のレンズがなく、シリコーンレンズを使いたいという方が指名買いに来院されることもありました。
海外で先行で発売されており、海外名はNighat&Dayといい、名前からして想像がつくかもしれませんが連続装用を可能とするレンズでした。
連続装用とは、新品レンズ開封から1ヶ月間レンズを外さずに、寝ている時も含めて装用しっぱなしの状態のことです。
国内でも認可上、連続装用は可能となっています。
当然ながら、連続装用はあまりいいことはありませんのでおすすめしませんし、必ず医師とは相談をすることをすすめます。
連続装用の状態は、目の負担が大きく、例えばレンズへの汚れの付着などによる衛生面の問題、涙もレンズに奪われやすいことからの乾燥などが考えられますよね。
汚れが残っている状態では、レンズの酸素透過率も下がっていきます。
せっかくの高酸素透過性のレンズなのですから、素材の質を維持するためにも、同時に自身の目の負担を増やさないためにも1日終わりにはレンズを外してケアをする、「終日装用」にすることは、強くおすすめします。
含水率はメチャクチャ低い
酸素透過率が高いことに関係してきますが、レンズの含水率はソフトコンタクトレンズとしては、これまたダントツで低い数値です。
含水率が低いことの特徴は、
- 素材が硬い
- 汚れがつきにくい
- 乾燥に強い
ということがいえます。
ただし、含水率24.0%というのはかなりの低さです。
現在流通している使い捨てコンタクトレンズなら、ほぼ30%以上の含水率はあります。
含水率が0になれば、それはハードレンズになるのですが、一番ハードレンズに近い含水率ということです。
あ、といっても装用感は完全にソフトレンズなので、あくまでもソフトレンズとして素材が硬めであると考えてください。
まあでも、もしシリコーン素材が硬いという印象をもっている方は、シリコーン素材として先発で登場した、このエアオプティクスEXアクアとワンデーアキュビュートゥルーアイ、メダリストプレミアのせいじゃないかなと思っています。
現在のシリコーン素材のレンズは、素材の硬さをなるべく感じさせない含水率や表面処理がされていますので、新しいシリコーン素材のレンズを考えたいという方は、以下のレンズなんかがおすすめです。
ワンデーアキュビューオアシス|おすすめポイントと口コミ、通販価格比較まとめ
ボシュロム アクアロックスは最強の2weekレンズになるか?試しました!
含水率が低いことは、汚れた水分を溜め込みにくくなることから「汚れに強い」といわれるわけですが、エアオプティクスEXアクアはさらに、レンズ表面にプラズマコーティングを施すことで、さらにレンズ汚れに強い素材となっています。
1ヶ月交換型のメリットとデメリット
酸素透過率はダントツなエアオプティクスEXアクアですが、現在ダントツで人気があるかといえば、正直そうでもないです。
現在は使い捨てレンズを使っている方のほとんどが、1日使い捨て(ワンデー)タイプか、2週間交換(2ウィーク)タイプなんですね。
眼科検査員としてレンズ合わせをしていても、1ヶ月交換型を希望される方は少数派です。
とりあえず、ぼくが思う1ヶ月交換型のメリット、デメリットをあげてみます。
メリット
- 交換時期が分かりやすい
- エアオプティクスEXアクアを使いたい
デメリット
- ワンデー/2ウィークと比べ衛生面の問題
- 乱視や遠近両用などがない
メリット/デメリットまとめ
眼科や販売店で1ヶ月交換型を希望される方のほとんどが、交換時期がわかりやすいからということを理由に挙げられます。
ケアが必要ということで、2週間交換型と比較したときに、2週間の終わりを把握しておらず、ついつい期間を超えてしまっている(オーバーウェア)ということからの対策で1ヶ月交換を選ぶ方は結構います。
体感として、現在は、逆にワンデーにするというかたの方が多くなってきているように思います。
あとは、ハードレンズや長期型のソフトレンズを使っている方に、検査員としてこちらから1ヶ月交換型をすすめるパターンもあります。
ハードや長期型のソフトを使っている方にとっては、1ヶ月という期間の方が管理しやすいのと、長期型のレンズを使っている方からすれば、1ヶ月交換型でも十分衛生的だからという、ぼくの勝手な思いからなんですけどね。
つぎに、酸素透過率重視の方がエアオプティクスEXアクアを使いたいからという理由で1ヶ月交換タイプにするということです。
まあ、これは特に説明は要らないと思います、指名買いです。
デメリットの部分として衛生面のことをあげましたが、やはり現在はワンデーや2ウィークが主流で、そこからの1ヶ月交換型への変更を、ぼくはあまりおすすめしていません。
ワンデーならこれ以上、衛生的な使い方はありませんし、種類も随分そろってきていますからそこから合ったレンズを探してあげる方がいいと考えるからです。
2ウィークを使っている方も、管理期間が倍になるということは、やはり衛生面は低下すると考えられるので、交換時期がわからないならワンデーにした方がいいと思っています。
あとは、エアオプティクスEXアクアには近視用と遠視用の度数が用意されていますが、乱視用や遠近両用レンズはありません。
1ヶ月交換型は全メーカーが発売しているわけではないので、種類の選択肢があまりないのもデメリットかなと思います。
エアオプティクスEXアクアの通販価格を比較
ぼくがおすすめするネット通販サイトの価格比較をしておきましょう。
価格は更新されることがありますので、あくまで目安と思ってください。
1ヶ月交換型のレンズコストは2週間交換型と同じです。
枚数が少ないからといってもコストメリットはありませんのでご注意ください。
さいごに
今回はエアオプティクスEXアクアから1ヶ月交換型のレンズのメリットとデメリットを紹介しました。
エアオプティクスEXアクア自体は非常に素材性能が高いのですが、期間の長さや素材の硬さなど考える部分もあるかと思います。
何度も言いますが、ワンデーや2ウィークでドンドン新商品が出てきていますから、発売当時のような選択肢が少ないという状況ではありませんので、やはり衛生面などを考慮すれば交換サイクルは早い方がいいんじゃないかなというのがぼくの考えです。