検査員が選ぶ!おすすめのソフトコンタクトレンズケア用品、正しい方法を解説
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検査員が選ぶ!おすすめのソフトコンタクトレンズケア用品、正しい方法を解説
ワンデータイプ以外のコンタクトレンズの使用には必ずケア用品が必要です。
それに加えて正しいケアをすることが大切なのですが、ソフトコンタクトレンズユーザーの方であまりレンズケアをキチンとされていないという方は多くいます。
ワンデーと比べてコストは格段に下げることができますので、2weekタイプや1ヶ月タイプ、長期型のソフトコンタクトレンズを選択している方が多いわけですが、ケア不足による目のトラブルを起こしてしまっては意味がありません。
検査をしていても、ケア不足等の事情から先生にワンデーを勧められるといったケースは毎日のようにあります。
ソフトコンタクトレンズのケア自体が難しいということではありませんが、毎日のことだったりしますし、一日の終わりで疲れているということで、ついついおろそかになっているという方はいませんか?
今回はおすすめのケア用品とその正しい使い方を解説していきます。
ケア用品のタイプ
まずケア用品には3タイプありますのでわけておきます。
MPS(マルチパーパスソリューション)
一本の液で、洗浄→すすぎ→消毒・保存を行います。
商品としては、
よくある3種類を挙げておきましたが、すべて使い方の説明は同じです。
こすり洗いというのは手のひらの上でレンズを20から30秒指でこすります。
MPSタイプはこすり洗いが必要で、かつ消毒よりもまずこのこすり洗いの方が大事ということを知らない方が多いようです。
消毒という言葉の強さに引っ張られて、つけておけばいいんでしょってなっている方は注意してください。
MPSの消毒効果はあまり強くありません。
次の日にケースからそのまま目にいれられるわけですからね、消毒効果は知れているわけです。
だからこそ、こすり洗いが大切なのです。
MPSタイプの中からのおすすめであれば、ぼくはエピカコールドアクアモアを挙げます。
エピカコールドアクアモアは天然系の成分を使用したケア用品で、他のMPSで装着時に浸みるような感じがあるような方にすすめています。
過酸化水素
過酸化水素は、MPSと比べて洗浄、消毒効果が高く、こすり洗いの手間を省けるのでケアの時短ができます。
こちらも、まず2種類商品を挙げておきます。
ぼくがケア用品について聞かれることがあれば真っ先におすすめするのはこのAOセプトクリアケアです。
コンタクトレンズのおすすめの中にも登場するアルコンから発売の商品です。
最近終売になった、AOセプトの後継ですね。
まずおすすめのポイントとしては、
- 過酸化水素による強力な洗浄効果
- 液につけ置きするだけ(6時間放置)
- 防腐剤フリーで目に優しい
つけ置きするだけでいい
レンズケアに必要なことをつけ置きだけでできるタイプのケア用品はAOセプトクリアケアだけです。
よくレンズケアの認識を「つけ置きだけでいいんでしょ?」と言ってくる方がいるのですが、多くの方が使っているMPSはレンズのこすり洗いが必要です。
あと、錠剤を入れたりするタイプのケア用品もありますが、これもひと手間加えることとなりますので、簡単さという面ではAOセプトクリアケアに軍配があがるのではないでしょうか。
(コンセプトワンステップも錠剤を入れるタイプです)
過酸化水素の効果
上でも話したとおり、過酸化水素の洗浄、消毒効果はオプティフリーやレニューなどの商品と比べて高くなります。
というのも、このタイプのケア用品はそのままの状態で目に入れることはできません。
過酸化水素は強い消毒効果なので、レンズにとってはいいのですが、ヒトにとっては刺激が強すぎるわけです。
だから、過酸化水素から中和をして最終的にヒトに安全な酸素と水の状態に戻します。
6時間以上、時間をしっかりと開けておけば、次の日はそこから、そのまま目にすることができます。
注意点
ぼくが一番でおすすめする過酸化水素タイプのケア用品も注意点があります。
それは、カラーレンズやサークルレンズへの使用についてです。
色つきレンズの色素が染み出してしまう可能性があるといわれていますので、AOセプトクリアケアは大丈夫なレンズもあるとのことですが、控えたほうが良いかもしれませんね。
ぼくは、カラーレンズやサークルレンズはワンデータイプをおすすめしていますので、そちらも参考にしてみてください。
また、過酸化水素の刺激が強いので、しっかりと時間を開けて完全に中和させないとレンズをつけたときにすごく痛くなります。
(何度か経験はあります)
ポピドンヨード
あんまり使用者を聞いたことはありませんが、こだわりが強い方が使っている印象があります。
確かに、過酸化水素タイプよりも消毒効果が高いといわれ、アカントアメーバにも効果があるといわれていますので、レンズケアとしては一番強力なタイプだと思います。
使い方は、錠剤を溶かして液を作り→つけ置き→こすり洗いなので、MPSや過酸化水素タイプで話したケア方法のフルコースですね。
コストも一番かかります。
さいごに
ケア用品も様々でていますので、コンタクトレンズの選択と同様に迷うこともあると思います。
ぼくがAOセプトクリアケアをおすすめする理由は、コスパが一番良いからです。
少し前まではMPSとの差が結構ありましたが、最近では随分と値段も下がってきましたので、肝心な洗浄、消毒効果からみればクリアケアじゃないかなと思うんです。
まあ、ケアがしっかりとできないのであればワンデーにするべきですが、ケアを見直そうと思う方は参考にしてみてください。